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時間栄養学
「時間栄養学」という新しい学問領域をご存じですか。
栄養効果が時刻によって変化することや栄養素や食品成分によって体内時計が変化するといった内容を研究する学問です。
新型コロナウイルス感染症の重症化リスクを時間栄養学では体内時計の乱れにあると指摘します。
体内時計には一日のリズムを刻む「中枢時計」と、心臓、肝臓や血管に備わる「抹消時計」があり、問題は一日が24時間より少し長いことだそうです。中枢時計を24時間にリセットするには朝の光を浴びることが必要だと言います。一方、抹消時計のリセットには朝食が有効だとのことです。朝食を抜くことが多い、あるいは夜食の頻度が高い人ほど肥満になりやすい傾向や、高齢者のカロリー不足や低炭水化物食は、その体内時計が乱れているからです。