
#22
雨が降れば
日本のあちこちに豪雨を発生させ、甚大な被害をもたらした長い梅雨がやっと明けました。
松下幸之助氏の「道をひらく」の一節に、
「…雨が降れば傘をさそう。傘がなければ、一度はぬれるのもしかたがない。ただ、雨が上がるのを待って、二度と再び雨にぬれない用意だけは心がけたい。雨の傘、仕事の傘、人生の傘、いずれにしても傘は大事なものである」とあります。
氏は天候や大自然の動きに重ねて商売を語ります。雨が降れば傘をさす、ごく当たり前の行動に、商売のコツ、経営の極意を見いだすと、当たり前のことを当たり前にやる、さらにやりつづけることに尽きるのではないかと説きます。
経営のこととなると、どうも当たり前のことをやらない人がいる。私心にとらわれて傘もささずに歩き出す人が多い。会社が失敗したのは、不景気が原因だと言うが、その経営者のものの考え方が,地に足がついていない場合が非常に多いと説いたと言います。
傘の準備はできていますか